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田舎SOHOの実感

宗像は田舎である。
いきなり失礼かもしれないが、数年住んでみての正直な感想だ。
決して田舎を卑下する意向は無い。むしろ田舎の方が良いことは多い。
しかし、田舎でIT関連(?)のSOHOを営むということは色々な努力が必要だと痛感している。

 
田舎にパソコンが少ないからなどという時代遅れの理由ではない。それは10年前の話だ。
今ではどんな地域にもパソコンは普及している。役所・生産業・サービス業・・・九州のインターネット普及率が高めなのは多くの農業で使われているからと、どこかの記事でも読んだ記憶もある。日本にいつの間にか定着してしまった低景気は殆どの業種にコストの見直しと削減を迫り、計算や管理から広告媒体など、何らかの形でパソコンが導入されている。

「パソコンは、ソフトが無ければただの箱」
確かにそうだ。パソコンがこれだけ普及しているなら田舎だってソフトウェアやWEB制作の需要はあるに違いないではないか。私もそう考えていた。しかし現実は厳しい(^^; 法人でもないSOHO人を地域に認識してもらうまでに時間がかかる。私の場合は生活に迫られて東京の知人友人に仕事をもらい、以降そのままズルズルとなんとか凌いでいる。

「それでいいじゃないか」そう思っていた。
しかし、ある時から疑問が湧いてきた。
「地元の様々なWEBサイトや、各業務用システムは誰が作ってるのか?」
答えは簡単、地元の法人の場合もあるが、東京や福岡市内などの都会?の法人が意外に多かったのだ。

ぶっちゃけてしまえば、都会の法人でも実際のシステム制作に下請けを利用するケースは決して少なくない。その下請けが納品先に近いSOHOであることなんてザラなのだ。法人とはいえコスト重視で、開発を社内に持たない開発会社もたくさん私は知っている。仕様決めから制作→設置納品までSOHOがやることも珍しくはないのだ。念の入った企業は、秘密保持契約書と共に私の名の入った名刺まで送ってくれる。で、納品後は1〜2ヶ月サポートしたら、あとは転勤か退社したことになるのが通例だったりする(^^;

「だからなんだ?」と、思われるかもしれない。「世の中そんなもんだろう」と。
でも少し考えてみて欲しい。例えば、宗像のどこかの企業の在庫管理システムを、都会の業者に制作依頼を出したとする。で、それを作ってるのは宗像に住むSOHO人。打ち合わせや設置も地元のSOHO人。軌道に乗るまでのサポートも近所のSOHO人。でも、制作費の支払い先は都会の法人企業。しかも金額はSOHO人の報酬額のウン倍〜ウン十倍だとしたらどうだろうか・・・。

宗像が元気になるために、地元のSOHO人がもっと胸を張って出来ることをやらなければならないと最近よく思う。

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