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SOHOの適正価格

福津・宗像にてSOHOで頑張る皆さん、お仕事の値段、適正ですか?
今回は1人の宗像SOHOが、下げすぎちゃった値段に苦しみ、立ち直るまでのお話をご紹介↓

 
私は最近まで「なるべく低コスト=善」などという薄っぺらい信仰をしておりました。安ければ安いほどお客さんに喜んでもらえる・・・そんな単純莫迦。自分1人でできるんだから、価格は自分で決められる――設計、仕様書の作成から・制作・設置納品まで請け負い、込み込みで相場の90%引きなんて当然という勢いで仕事をいただき、お届けしてきました。

結果、それは顧客に対する「親切の押し付け」でしかなく自己満足でした。作業種・作業量を軽視したコスト設定は自らの首を絞め続け、時間と収入のバランスが取れず、とうとう品質の低下にまで危機が迫りました。そこでようやく「適正価格」に気付きました。起業3年目にしてようやくです。

コストを「設計・制作・設置・アフター・その他」に分けて、各作業ごとに料金をいただく形式に変更。またそれぞれも概ね相場の40%までを下限としました。

その後、福岡市内で初めて他社とバッティング。同業と出会えた嬉しさから相手の出方をじっくり観察。なんと相手は初めから私の提示予定額の半値以下で勝負を決めてきました。お客様も「安い方の勝ち」と即決。しかし私が身を引いて3ヵ月後「作り直してくれないか」との連絡が来ました。拝見するとバイト君でも作らないような素人作品だったのです。

そりゃバイト並のコストなんだから辻褄は合います。私だって適正価格に気付かなければ、いつかはこうなってたかも知れません(怖)。

お客様から同業のソースを渡すからそれを元に修正や追加をしてなるべく安くあげて欲しいと頼まれましたが、お断りしました。それは初めての請け負い拒否。申し訳ないけど、同業者(他人)のソースを1から直して品質改善、しかも格安賃金でなんて御免です。すると、最初の提示コストで請け負わせていただけたのです。で、納品後もご納得いただきました。先方の「いや〜前回ドブに流しちゃったから」という口癖が付いていたのが印象的でした(^^;)


私の目指すSOHOは独立した会社です。請け負い制作だろうと、その仕様から責任を持たねばなりません。
利用条件に適した品質を出す為のコストは正しく要求するべきだと考えます。 

明らかに適正より安い料金で制作すると、それだけに時間をかけられなくなり、自ずと品質に影響が出ます。これは実体験です。どんなに奇麗事を言っても食べていく為のSOHOなら、適正価格は必須です。

苦しくなってきたり、悪循環してる人が間違い易いのは「仕事量」と「作業量」。月一のペースしか仕事が無いからといって、作業量の少ない案件の価格を生活費に照らして高く考えてしまうのも明らかな間違い。過不足なく、作業量(≒作業時間)に見合った価格が正しい価格だと考えます。

「仕事量で価格を決めるヤツなんて居ないよ」と言われるかもしれませんが、まだまだ田舎のSOHO事情はそういう風潮も残っていたりするので要注意。また、企業さんもコスト重視はごもっともですが、値切りすぎて失敗したSOHO外注製品だけでSOHO全体を評価したりしないで、どんどん利用していただけると嬉しいです。適正価格でも内部社員の人件費より安いSOHOが殆どなのですから。

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